米国時間5月9日夕刻から10日午前にかけて、Microsoftのインスタントメッセージングサービスのユーザーが、YouTubeビデオへのリンクを共有できないという障害に見舞われた。これを受け、MicrosoftがGoogle傘下のYouTubeに対するアクセスをブロックしようとしているのではないかと、懸念の声があがった。
Microsoftは11日のブログ投稿で、不具合はサードパーティーによる誤りだったことを明かした。このサードパーティーは「MSN Messenger」と「Windows Live Messenger」上で安全でない可能性のあるコンテンツをブロックする作業を請け負っていた。
Microsoftの従業員はInside Windows Live Messengerブログで「一部で認識されているように、9日の夜から10日の朝にかけて、Messengerサービスが安全なIPアドレスの一部をブロックしてしまう不具合が発生していた。ユーザー側で発生していた不便について、心からおわびしたい」と述べている。
またMicrosoftは問題を警告したユーザーに対し謝意を述べた。「ユーザーからの支援のおかげで、不正なブロックが発生したのは数時間だけだった」(Microsoftのブログ)
同社はまた、一部のユーザーからあがった、不具合の原因に関する「突飛な憶測」について苦言を呈した。
「このたび誤ってブロックしてしまったURLについて、Microsoftが遮断するようにリクエストしたことはない」とブログには書かれている。「有害なURLを遮断するプロセスを踏んだ結果として、パートナー企業が(誤って)ブロックしてしまったというのが、今回の経緯だ。Microsoftでは、パートナーが不正なブロックをしてしまった経緯を現在も調査中だ。パートナーと協力し、安全なURLへの遮断を防ぎながら有害なものを検出するプロセスを改善するつもりだ」(Microsoftのブログ)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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