オンライン表計算「Zoho Sheet」、マクロとピボットを追加

鳴海淳義(編集部)2008年04月30日 11時57分

 アドベントネットは4月30日、オンライン表計算サービス「Zoho Sheet」に、マクロ機能とピボットテーブル/ピボットグラフのレポート機能を追加した。

 アドベントネットによれば、マクロ機能の搭載はオンライン表計算アプリケーションとしては初めてだという。繰り返し行う操作などをマクロとして登録することで、作業や計算を自動化できる。VBAエディタを利用して、独自の操作処理のプログラムを自由に構築できる環境も用意する。発注管理や販売管理、出納帳、勤怠管理など、業務データのアップデートなどに利用できる。

 また、ピボットテーブル/ピボットグラフのレポート機能は、オンラインDBの作成および解析アプリケーションである「Zoho DB & Reports」で提供している機能と同等のものを利用できるという。データベースのテーブルの縦横に配置された項目を用いて、データに対して、抽出、分類、集計、並び替えなどの加工機能を合わせ持つピボットテーブルを作成することができる。ドラッグ&ドロップの簡単操作で、選択した項目を配置したり、集計方法を変更したりできる。

 今回追加された機能は当初は英語でしか利用できない。マクロ機能は1週間後、ピボット機能は1カ月後に日本語化される予定だ。

 Zoho Sheet に追加されたその他の機能は以下の通り。

  • グループ共有機能
  • セル範囲への名前の定義
  • セル内の複数行入力…Ctrl+Enter、または、Alt+Enter(Firefoxブラウザのみ)操作でセル内の改行が可能
  • 公開オプション機能…エクスポートの禁止や関数の非表示などの許可を設定可能
  • 大容量データのインポート…オプションにより、10万列までのCSVデータのインポートが可能
  • 自動フィルタ機能…オプションにより、インポートしたCSVファイルの自動フィルタをサポート
  • ウィンドウ枠の固定機能(一部対応)…オプションにより、CSVファイルのインポート時に最上列の固定が可能
  • TSV(タブ区切りテキスト)ファイルのインポート/エクスポート機能
  • 繁体字中国語のUI対応…現在、全19言語をサポート
  • 中国元の通貨表示
  • 関数へのキーボード選択によるセル挿入…計算式の入力時に、対象セルをクリックすることで挿入可能
  • ショートカットキー機能の追加…ショートカットキーの操作一覧表で参照できる
  • テキスト入力機能…先頭へ「’」を付加することで、テキストデータとして入力可能
  • セル幅の最適化…セル区切りをダブルクリックすることで、セルの高さや幅を自動調整が可能

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