市場調査会社のForrester Researchの最新のレポートについて、CNET News.comの姉妹サイトであるZDNetのLarry Dignan氏が紹介している。Forresterのアナリスト、G. Oliver Young氏は、われわれが日常で愛用しているWeb 2.0の上位版である「Enterprise 2.0」アプリケーション市場は、2013年には46億ドル市場になると予測している。このうち大きなパイを占めるのがソーシャルネットワーク(SNS)で、企業によるSNSへの投資金額は20億ドル近くになるだろう、とYoung氏は記している。
これはつまり、今後社内のネットワークツール(たとえば、パワーアップした社内名簿や社内フォーラムなど)やインタラクティブな技術サポートの種類が増えるということだろう。驚きには値しないが、Young氏はレポートで、SNSの受け入れが進むのは大企業だと予測している。大企業では、人事やIT部門の担当者に会うために歩いて行くということできない場合もある。また、大企業のように同じ建物(あるいは同一の時間帯にある地域)に全従業員がいない環境では、37SignalsやZohoなどのコラボレーションツールが、コミュニケーションを加速する可能性がある。
一方、中小企業におけるSNS利用には、いく分懐疑的だ。Forresterの調査では、従業員99人以下の小規模企業のうち68%が「Enterprise 2.0アプリケーションを利用する計画はない」と回答したという。従業員2万人以上の大企業では、「すでに導入を開始している」と回答した企業が51%を占めた。
Forresterは、2013年の「Enterprise 2.0」市場が、SNS以外にマッシュアップ(6億8200万ドル)、RSS技術(5億6300万ドル)、Wiki(4億5100万ドル)、ブログ(3億4000万ドル)、ポッドキャスト(2億7300万ドル)で構成されると予想している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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