Yahooは米国時間3月24日、クラウドコンピューティングの研究を支援する目的でインドのプネに拠点を置くComputational Research Laboratories(CRL)と提携したと発表した。クラウドコンピューティングは、ハードウェアやソフトウェアをローカルに置く代わりにサービスプロバイダーに外部委託するための手法である。契約条件では研究者らはCRLが所有するスーパーコンピュータ「EKA」を使用できるようになる。EKAは28テラバイトのメモリ、1万4400個のプロセッサ、140テラバイトのディスクを搭載し、ピークパフォーマンスでは毎秒180兆回の演算を実行できる。
CRLによると、EKAは世界で4番目に高速なスーパーコンピュータであるという。
「クラウドコンピューティングは新しい機会に満ちた興味深い領域を開いてくれるので、Yahooと提携してインドでクラウドコンピューティングの研究を進められることをうれしく思う」とCRLの運営委員の1人であるGautam Shroff氏は声明で述べている。「われわれはクラウドコンピューティングを利用した研究で協力するためにインドの主要な学術機関と話し合いを始めている」(Shroff氏)
一方、Yahoo側が担う役割の中心は「Apache Hadoop」プロジェクトである。Yahooは2007年11月にこのプロジェクトのためにオープンソース研究開発センターを開設した。YahooとCRLによる発表は、Yahooと米国立科学財団(NSF)傘下のComputing Community Consortiumが資金を提供している第1回の「Hadoop Summit」のタイミングに合わせて実施された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」