Mozilla Foundationが3月10日にリリースしたFirefox 3 Beta 4。開発者・テスター向けのリリースだが、試された方はそのパフォーマンスの高さに驚かれたことだろう。
builderでは「Firefox 3 Beta 4レビュー--これはすごい!JavaScript処理が劇的向上」掲載のため、編集部でもBeta 4を導入、検証している。Webブラウジングではレンダリングの早さを、Google ReaderなどのWebサービスではJavaScript処理の早さを体感できる仕上がりとなっていた。
そんな高パフォーマンスを実現した改良の一つに、Firefox 3でのメモリ使用量の削減が挙げられる。
Mozilla Foundationが設立した営利目的の完全子会社Mozilla CorporationのSoftware Engineer、Stuart Parmenter氏が3月11日、自身のブログに「Firefox 3 Memory Usage」とのエントリを投稿し、Firefox 3のメモリ管理を詳細に解説している。
このエントリを受け、Mozilla Links Newsletterプロジェクトから発展したブログMozilla Linksでもその内容が紹介され、話題になっている。(Firefox 3: how to rock on a memory budget)
Parmenter氏はFirefox 3のメモリ管理の手法として、まず第一にメモリの断片化の解消を挙げている。氏は昨年11月にメモリの断片化に関するエントリ「Memory fragmentation」も投稿しているので、こちらとあわせて読むと参考になるだろう。
そのほか、各種キャッシュのチューニングや、画像データの取り扱いなど、要点ごとに詳細な解説が掲載されている。また、Firefox 3 Beta 4とFirefox 2.0.0.12、Internet Explorer 7のメモリ使用を比較するベンチマークテストも行っている。
Firefox 3のメモリ管理を詳しく知りたい方は前者のエントリを、アウトラインをザッと知りたい方は後者を参照すると良いだろう。
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