ネット動向利用調査会社のComScoreは、Googleのペイドクリック数が最近減少していると報告した後で続報として、この減少は「Google自身の品質向上イニシアティブのためにペイドリスティングの数が減り、その結果ペイドクリックが発生する機会が減った」ためだとその根拠を示した。
リスティングの減少は「クリックごとに発生する売り上げの増加によって相殺された」とComScoreは指摘している。
Googleの北米部門の広告販売担当プレジデントであるTim Armstrong氏は米国時間3月10日、フロリダ州パームピーチで開催されたBear Stearnsのメディアカンファレンスで、この件について基本的に同じ見解を示した。
ZDNetの編集長Larry Dignan氏の指摘によると、Armstrong氏はペイドクリック数の減少は意図的なものであり、より効果的で精度の高いターゲット広告を提供するための戦略計画の一環であると述べた。したがって、Googleの株価に打撃を与えた市場の不安感は、根拠のないものだったということになる。
それはそれとして了解したが、Dignan氏はまたArmstrong氏による「検索は全体的に変化しており」、マクロ経済の状況を反映する傾向があると認めた発言も引用している。この発言はGoogleも景気後退の影響を免れないことを示唆しているとDignan氏は指摘している。
Googleはまたカンファレンスの出席者に対して、Googleは独自のコンテンツは開発しない、YouTubeのビデオや広告の数を増やしていく、Googleのシステムは今後も検索広告とディスプレイ広告を差別化しないと述べた。
Googleの大きなテーマは、広告主に対して複数の広告形態を完備したダッシュボードを提供することである。Armstrong氏はさらに、ウィジェットやソーシャルネットワーキングアプリケーションを通じてソーシャルネットワークにも広告を掲載していくと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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