日本テレビ、フェイス、NTTスマートコネクトの3社は3月11日、視聴者がワンセグ視聴時に番組内容に関連するコンテンツを取得し、携帯電話やPCで視聴できるサービス提供に向けた共同公開実験を、日本テレビの技術展示会「デジテク2008」にて行うと発表した。
このたびの公開実験は、テレビ局が実施する放送と、PCや携帯電話などの通信、各々異なるネットワークや端末に向けて実施してきた映像配信サービスを、携帯電話を中心としてつなぐ、映像配信ソリューションを実証するもの。デジテク2008では、ワンセグデータ放送を用いて「特典VOD(ビデオ・オン・デマンド)コンテンツの視聴権利情報」を放送するデモンストレーションを行う。
視聴者は、ワンセグ対応のおサイフケータイで番組を視聴しながら、特典VODコンテンツの視聴権利情報を携帯電話に取得。保存した視聴権利情報を用いて、いつでも携帯電話でVODコンテンツをストリーミング再生できる。
さらに、インターネットに接続したPCに、FeliCaの近距離通信機能で視聴権利情報を携帯電話から転送して、HDクオリティの映像をPCの画面で視聴することも可能となる。
なお、今回の公開実験にあたり、日本テレビは、テレビ、携帯端末向け放送のノウハウと実績を生かし、ワンセグ放送用コンテンツ、特典VODコンテンツ、データ放送技術を提供する。
また、フェイスでは、コンテンツ視聴のポータビリティの向上、コンテンツ権利保護を強化、簡単かつ確実な課金として、同社が開発した権利認証技術Near Field Rights ManagementR(NFRM)による視聴権利管理、携帯電話およびPCなどにおける、コンテンツ再生技術を提供。NTTスマートコネクトでは、高速かつ安定したコンテンツ配信の実現として、携帯電話およびPC向けの映像配信プラットフォーム、ストリーミング配信技術を提供する。
3社は、ワンセグ視聴と連動した携帯電話やPCでのVOD視聴の実現は、視聴者を場所や端末機器といった制約から解放し、視聴環境を広げるとしている。また、放送と通信をつなぐ、より利便性の高いサービスの開発、提供を、3社で目指すとしている。
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