人間が笑うときの横隔膜の振動を測り、「笑いの量」を算出する「笑い測定システム」が21日までに、関西大学(大阪府吹田市)で公開された。笑いを測定する装置の開発は世界初で、作り笑いか本当の笑いか識別できるという。
同大社会学部の木村洋二教授(60)のグループが1年がかりで開発した。
木村教授によると、横隔膜は、声や表情で笑っているように装っても振動せず、本当に笑った時に毎秒2〜5個の特徴的な振動波を発生させるという。
測定システムは、横隔膜の動きの中から、この振動波を識別。独自の単位「aH(アッハ)」で数え、笑いの種類や量を判断する。
公開実験では、30代の母と5歳の娘の笑いを測定。胸から腹に3個の電極センサーを付け、吉本興業所属のお笑いコンビのショートコントにどう反応するか計測した。結果は母親のaHがゼロに近かったのに対し、娘は42aHを記録した。
木村教授は携帯型測定機の開発を計画。笑いの量を手軽に計測することで、笑いと免疫機能に関する研究に役立てたいとしている。
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