ここのところ、音楽業界は無料提供の話題で持ちきりである。
最も直近の展開が見られるのは米国時間2月3日。New York Daily Newsの購読者は紙面に掲載されたアクセスコードを利用して、EMI Musicの音楽3曲を無料で入手できるようになる。
購読者が同紙の運営するウェブサイトNydailynews.comにアクセスして、コードを入力する仕組み。対象となる楽曲は12万曲におよぶ。
今回提供される楽曲には、Ringo Starrによる未発表のトラック「It's Love」も含まれる。また、グラミー賞授賞式が行われる10日からは、プロモーションも実施される。
ミュージシャンのPrinceは2007年、(インターネットの影響で販売が停滞気味の)音楽と新聞を組みあわせた活動で成果を上げている。Princeは2007年7月に、ロンドンのタブロイド紙の付録としてCDを提供し、話題となった。
Lenny Kravitzも同様の取り組みを2月3日より英国で開始する。
Radioheadは2007年10月、最新アルバムの価格を購入者が自由に決められる手法で楽曲を提供した。
音楽業界の多くの人が、これを音楽の価値を下げる行為と懸念した。
New York Daily Newsは楽曲の対価をEMIに支払うわけだが、それでも、「音楽」という言葉が「無料」というイメージを持ち始めていることに注目する価値がありそうだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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