eBay傘下のPayPalは米国時間1月28日、Fraud Sciencesを買収する計画を発表した。買収金額の1億6900万ドルは現金で支払われる。
イスラエルの株式非公開企業Fraud Sciencesは、eBayとPayPalの不正管理システムに対しオンラインリスクツールおよび分析手法を提供する。さらに、Fraud Sciencesの所有する技術は、両社の次世代不正検出ツールにも生かされる。
2007年6月、eBayはルーマニアの詐欺グループの検挙に奔走していた。同社によると、詐欺グループは、ネットオークションで希望する商品を落札できなかった参加者に対し、入札した商品を購入できるお決まりの「セカンドチャンス」を提供すると持ちかけ、ユーザーをeBayのサイトから巧みに誘い出そうとした。
数カ月前、米連邦捜査局(FBI)は、eBayのユーザーから高級商品の代金35万ドルを受け取りながら商品を渡さなかったとして、ブルガリア人の女1人を逮捕した。
言うまでもなくeBayの狙いは、Fraud Sciencesの技術を取得し、PayPalを含む自社サイトの信頼性および安全性の向上を目指す2008年の事業計画に取り入れることにある。
Fraud Sciencesとの買収契約は、今後30日以内に完了する見通し。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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