Smith氏は、Last.fmの楽曲推薦機能や「Scrobble」エンジンも、広告収入によって支えられる音楽スペースにメリットをもたらす可能性があると述べている。同氏はその理由として、こういった機能やエンジンで収集されるデータを使うことで、広告主が自らの広告を掲載する場所を選びやすくできるということを挙げている。同氏は「これによってターゲット性を得ることができる」と述べ、「そして、これは怪しいものでも、プライバシーを侵害するものでもない方法で実現される」と付け加えた。これは広告主の自信を深めるとともに、クリック率を上げることにつながるはずだという。例えば、ポップスをよく聴く人々はジャスティン・ティンバーレイクのコンサートチケットの広告を、カントリーミュージックのファンは全米ストックカーレース(NASCAR)の広告を、映画音楽ファンは最新の超大作映画の広告を目にすることになる。
しかし、ターゲット広告は、CBS InteractiveがLast.fmに対して持っているその他多くの企画と同様に、まだ開始されていない。Smith氏は「まずコンシューマーに対して確実に告知しておきたかったからだ」と説明している。Last.fmが大きな発表を行うことが明らかになった22日時点で噂に上っていたプロジェクトのいくつかは、おそらくビデオ関連のサービスも含め、今後現実のものとなっていくだろう。
「われわれは確かに、Last.tv(というドメイン)を保有している」(Smith氏)
しかし、メディア業界の巨人であるCBSでもまだそのモデルを見極めることができずにいる。Last.fmのストリーミングサービスは、楽曲のストリーミング回数を3回に制限しているとして、すでに若干の批判を集めている。3回ストリーミングした後、ユーザーはLast.fmの小売アフィリエイトパートナーであるiTunesやAmazon MP3から購入することができる。これについて尋ねられるとSmith氏は、ストリーミングが3回までという制限は、CBSの意向によるものではないと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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