博報堂DYと京大研究室、Second Life内でオープンコミュニティの共同実験

 博報堂DYグループ i-ビジネスセンター 3Dインターネットラボは12月25日、京都大学大学院 情報学研究科 社会情報学専攻 市場・組織情報論研究室と、仮想世界「Second Life」内のSIM「WITH」で、ロカリサーチ、ワーキングヘッズ、マグスルの協力の下、「オープンコミュニティにおけるコミュニティ仮想通貨による互酬行動の分析」を研究テーマとする共同実験を実施したと発表した。

 「互酬」とは、個人ないし集団間で互いに物品や役務などを交換すること。今回の共同実験は、互酬行動を可視化した仮想通貨(感謝ポイント)を導入したコミュニティと、導入しないコミュニティで、仮想通貨がコミュニティの活性化や継続可能性に及ぼす影響を分析するもの。

 実験は、参加者に対する分かりやすさとエンタテインメント性を高めるため、「サンタクロースの袋からこぼれたおもちゃを探す」という設定で行われ、2日間で計80名の一般のSecond Lifeユーザーが参加した。

 参加者たちは、仮想通貨の導入/非導入の2グループに分かれ、WITH上に設置された森や小高い丘、川、池などに隠されたおもちゃを、メンバー同士で情報交換をしながら探索、発見を行った。

 実験の分析については、各グループが発見したおもちゃの数やコミュニケーションの内容などを基本に、仮想通貨の存在がコミュニティにどのような影響を及ぼしたかを、学会での発表も視野に入れ、今後詳細に検証していくとしている。

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