Amazonは、電子ブック事業もそれほど捨てたものではないとみている。
CNET News.comが米国時間11月15日に業界の情報筋から入手した情報によると、オンライン小売業大手のAmazonは19日、ニューヨークで大々的なイベントを開き、「Kindle E-Book Reader」を発表する予定であるという。ユニオンスクエアにあるおしゃれなW Hotelのイベントスペースで開催される発表には、Amazon.comの最高経営責任者(CEO)であるJeff Bezos氏が登場する予定である。
KindleはWi-Fi接続を搭載しているため、ユーザーはAmazon電子ブックストアにアクセスして新しい電子ブックを購入することができる。またAmazonは、SprintとEVDOアクセスに関する契約を結んだと報じられている。さらに同機器には、オーディオブック用のヘッドホンジャックと電子メールアドレスが付いている。しかし情報筋によると、カレンダーやアドレス帳など「BlackBerry」にあるような他の多くの機能は搭載されていないようだという。Kindleにはバックライト機能も付いていないかもしれない。その代わりに、調節可能なアームに小さな読書用ライトが付いている。
Kindleは外出や出張も多い人向けの設計となっている。情報筋がNews.comに伝えたところによると、New York TimesやWall Street Journalのデジタル版を毎朝ダウンロードする機能が搭載されているという。またAmazonは、W Hotelチェーンと提携して、ホテル客に対しKindle機器を図書館の本のように貸し出しするサービスの提供も検討中であるとされていた。
Kindleの正式価格はかねてからの噂や報道どおり、399ドルとなる予定である。業界の情報筋は、Amazonは話題の新作をセットにして電子ブックリーダを発売できるよう、提携先を探しているとも付け加えた。
今回の発売はAmazonにとっては大きなものである。情報筋によると、Bezos氏はこのプロジェクトを機密事項とし、詳細を完璧に詰めるために1年以上も遅延させてきたという。同社は、Appleが「iPod」で用いた発表戦略に関しても研究したと報じられている。情報筋によると、特にAmazonのチームは、iPod発表時の著名人による推薦ビデオを気に入ったといい、Kindle発表時にもそれに似たようなものが用意されるかもしれないという。
Amazonにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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