カリフォルニア州マウンテンビュー発--Googleは米国時間10月24日、当地で開催されたAnalyst Dayにおいて、人気の高いパーソナルホームページ「iGoogle」の設定のアップデートについて発表した。
しかし、これまでのところMicrosoftがGoogleを制してFacebookの株式取得に成功したとされることや、登場が大いに期待されているGoogleフォンに関する発表はない。
iGoogleの今回の変更によって、ユーザーはニュースやその他のモジュールのカテゴリボックスをチェックし、現地時間に合わせて動的に変化する背景のテーマ(たとえば海岸など)を選択することによって、簡単に自分のホームページを作成できるようになる。
また、ユーザーは自分のタブカテゴリを作成することができ、モジュールには同じタブを作成した他のユーザーに人気の高いアイテムが投入される。
たとえば、GoogleはiGoogleに新しいFinanceタブを追加したが、これは他のモジュールと同期できる。これによって、たとえばGoogleのティッカーシンボルである「GOOG」と入力すると、ページ上のモジュールが自動的にGoogleの株価、チャート、企業概要、関連企業、部門情報などGoogle関連の情報を表示してくれるようになる。
「これはポータルだろうか」とiGoogleチームの一員であるJessica Ewing氏は問いかけた。それから自分で投げかけた質問に次のように答えた。ポータルというのは自社のコンテンツの内部にユーザーを囲い込む壁で囲まれた庭園である。iGoogleではユーザーは20万件の情報フィードおよび2万種類のガジェット、たとえばYahoo Mailなどのあらゆる種類の情報源から情報を得ることができるとEwing氏は説明する。さらに、このオープンな思想によってiGoogleは同社で最も成長の著しい製品になっていると同氏は言い添える。
また、Googleは24日、GmailにおいてIMAP対応電子メールクライアントのサポートを無償で開始し、ユーザーが「Outlook」「Mozilla Thunderbird」やその他のクライアントで自分の電子メールにアクセスできるようにした。
Googleでプロジェクト管理担当シニアバイスプレジデントを務めるJonathan Rosenberg氏によると、同社は最高経営責任者(CEO)のEric Schmidt氏がいうところの「検索、広告、アプリケーションというGoogleの三位一体」の実現に向けて全力で取り組んでいるという。
製品開発の戦略に話が及ぶと、Rosenberg氏は、共同創設者であるSergey Brin氏は自身が「機能であって製品ではない」と呼ぶ新しいスローガンを採用したと語る。これは「より大きなGoogle体験というコンテクストにおける機能性の追加」を示すものだという。
エンジニアらはアナリストを前にして「Universal Search」「Google Docs」「Google Maps」、そして「YouTube Stream」と命名されたYouTubeの機能を実演した。YouTube Streamではユーザーはテレビを見るような感覚で動画を探し、共有できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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