Wikipediaなどを運営する非営利組織The Wikimedia Foundationは米国時間10月22日、基金調達のための年次取り組みをスタートすることを発表した。同組織によると、12月22日まで展開する基金調達活動で得られた資金は、プログラム開発、技術的および組織の改善のために使うという。中でもプログラム開発では、組織の運営を現在まだカバーしていない地域と言語に拡大する計画という。
「世界のだれもが教育にアクセスできると信じている。人種、国籍、性、年齢、経済的背景に関係なくだ」とWikimedia Foundationの設立者、Jimmy Wales氏は声明文で述べている。Wales氏は、営利団体としてWikiaも設立している。「われわれはまた、誰もが貢献すべき知識を持っているとも信じている。公衆の支援とFoundationの継続的取り組みにより、世界で最も遠隔にある地域にあるコミュニティーにも、より開発された地域に与えたのと同じようなインパクトを与えられると期待している」(Wales氏)
たとえば、米フロリダ州セントピータースバーグからサンフランシスコに本拠地を移したWikimedia Foundationは、南アフリカで11月にイベントを開催する。このイベントは、Wikipediaのリーチをアフリカ言語にも拡大することを目的としたものだ。
Wikimedia Foundationの2006年の基金調達に関する正確なデータは入手できない。というのも、2006年〜2007年の監査が終了するのは11月末の見込みだからだ。Wikimedia Foundationは2007年の基金調達の目標額を公開していないが、2007年〜2008年の運用予算は460万ドルとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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