凸版印刷が運営する電子チラシサイト「Shufoo!」が新サービスを開始する。これまでは折り込み広告をウェブから閲覧できたが、11月8日より、中吊り広告も掲載する「電車 DE しゅふー!」をオープンする。
2001年8月にサービスを開始したShufoo!は、2007年10月現在、大手総合小売をはじめ、ホームセンターやドラッグストアなど約250法人・7500店舗が参加する電子チラシサイトに成長している。月間PVは4000万回にのぼり、毎月数十社が新規加入しているという。電子チラシのなかでユーザーが拡大して閲覧した部分を解析できるなど、紙のチラシにはないレポート機能なども評判となっている。
10月18日に開かれた発表会では、電車に乗っている感覚で各駅の商品情報や中吊り広告をチェックできる「電車 DE しゅふー!」のデモが披露された。乗り換え案内サイト「駅探」から路線情報の提供を受けてウェブに全国のバーチャルな駅空間を再現し、好調な“エキナカ”市場と、約8割がウェブでも中吊り広告を見たいというニーズ(凸版印刷調べ)を狙う。
電車の中、または駅・線路周辺の紙の広告とインターネットとのメディアミックス、そしてEC機能が特徴だ。駅のホームの画面では、駅看板や地域ごとの名産品を紹介する特集サイトなどで消費者に訴求する。またキオスクでは地域限定の駅弁なども紹介する予定だ。
電車内の画面では中吊り広告の表示や車窓から見える屋外広告などを表示し、リアルの広告をウェブと連携させる。車内を前後に移動して視点を変えたり、好きな駅で下車したりすることができる。
同日に地図サービス「Mapion」とShufoo!の連携も開始した。Shufoo!に掲載されているチラシを地図上に表示するため、距離感を把握した上での情報探索や買い物の行動計画が行えるようになった。地図上には当然のように駅も表示されるが、この駅がそのまま「電車 DE しゅふー!」への入口になっているなど、サービス間での連携も工夫されている。
まずは東京・大阪の一部の路線でサービスを開始する。将来的にはASPとして鉄道会社に販売していく計画もある。Shufoo!の事業責任者である凸版印刷の山岸祥晃氏は、「電車 DE しゅふー!で、各鉄道会社ごとのオリジナルデザインの電車を走らせるのも面白い」とビジョンを語った。
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