1984年にAppleが打ち出した広告にもかかわらず、今もコマンドラインが大好きなコンピュータマニアの一団が存在するのは明らかだ。
Linuxのユーザーインターフェースを見せびらかすことを意図したスクリーンショットの多くに、通常は黒い背景をバックに緑色のテキストが表示された、ターミナルウィンドウ(コマンド入力用のウィンドウ)があるのを見たことがあるだろうか。あるいは、Microsoftの最新技術の1つに、コマンドラインを使うスクリプティング言語「Monad」があることは知っているだろうか(正式名は「Windows PowerShell」だが、私はMonadというコードネームの方が好きだ)。
新旧の技術が融合した最新の例は、Googleのオンラインカレンダーアプリケーションをコマンドラインで操作するインターフェース「gcalcli」だ。gcalcliは、「Google Calendar」の閲覧や更新ができるオープンソースユーティリティで、個人用カレンダーと公開カレンダーどちらでも利用できる。
たしかに、マウスのポインタとクリック操作が中心のGUIを好む人は多い。以前のテキスト中心の体験に、World Wide Webが洗練されたインターフェースを持ち込んだことで、インターネットは1990年代に大いに普及した。だが、プログラミングに関して言えば、現在もコマンドラインは多数のユーティリティに使われている。
特定の日時のカレンダーを自動的にチェックするスクリプトを書く場合、テキストを使えば最も柔軟なプログラミングができる。また、「Conky」のようなシステム監視ユーティリティの中に予定表の項目を自動的に表示したり、ウェブブラウザを起動せずにコマンドラインからカレンダーの項目をすばやく追加するといったことも可能だ。
BroadcomのプログラマーであるEric Davis氏は、米国時間10月1日にgcalcliの最初の公開版をリリースし、すでに一度アップデートしている。リベラルなオープンソースライセンスである「MIT License」の下で公開されており、インストールするには「Python」プログラミングツールとPythonの一部の拡張機能が必要だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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