Googleに対抗して自然言語検索エンジンを開発しているPowersetは、1年以上の開発期間を経てついにこの9月にサービスを開始するという。Powersetはウェブサイトでこれを明らかにした。KurzweilAI.netのニューズレターによると、Powersetの最高経営責任者(CEO)であるBarney Pell氏は来週サンフランシスコで開催される「Singularity Summit」にて、講演する一方で「Powerlabs」というこの技術もデモする予定という。Singularity Summitは、人工知能と「人類の将来」をテーマにした2日間のカンファレンス。
検索大手のGoogleとは異なりPowersetは、AIの技術を利用し、ページ上の文字を読解するだけではなく、これら文字の間に関連を持たせ、推論するようコンピュータを訓練する。これにより、検索エンジンは分析し、(現在Googleが取り組んでいる方法である)検索ボックスに入力したキーワードによく当てはまる人気ページやサイトよりも優れた関連性を再検討することが可能になるという。
Pell氏はSingularity Summitにて、Powerlabsのデモだけではなく、AIの課題についても話をする予定だ。Pell氏は自身のブログにて、「人間レベルのAI構築に実際に利用された人時は何時間だろうか?今日までAI分野で進められた研究開発の総時間のうち、ほんのわずかに過ぎないだろう」とPell氏は書いている。「研究開発を拡充する高度なコンピュータと通信技術、中核となる問題にフォーカスを絞った取り組みにより、成果は予想よりも早く得られるだろう」(Pell氏)
同カンファレンスではこの他、Googleで検索部門ディレクターを務めるPeter Norvig氏、マサチューセッツ工科大学(MIT)人工知能研究所のディレクターであるRodney Brooks氏などが登場する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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