カリフォルニア州サンノゼ発--Googleの検索製品および利便性の向上担当副社長Marissa Mayer氏はiPhoneを気に入っており、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)、特にFacebookの大ファンでもある。
同氏は米国時間8月22日、カリフォルニア州サンノゼで開催されたSearch Engine Strategies Conferenceの基調講演で、自身のiPhoneを使ってGoogle Mapsを紹介し、iPhoneからGoogleが提供する、音声認識による無料電話番号案内サービス「Goog 411」を利用することも可能だと述べた。同氏は「『map it』と言えば、地図へのリンク入りのSMSメッセージで送信できる」と述べた。
その後同氏は、iPhoneからGoogle Mapsを利用してサンノゼ市内の「ピザ」を検索する実演を行った。親指と中指を使った慣れた手つきで、タッチスクリーン上の地図を操作した。
同氏は基調講演で「Google Gadgets」や「iGoogle」といったGoogle製品と、お気に入りの社外製品である「Facebook」の共通点を話題にした。
同氏は「どちらのプログラムにも、オープンプラットフォームであるという似通った特徴がある」ことがより広い普及につながっており「Google GadgetsやFacebookのアプリケーションを作成することは、誰にでもできる」と述べた。そういったアプリケーションは「費用のかからない新しい広告の形」なのだという。
同氏は「私のiGoogleホームページには、Netflixのキューを設置している。これまではいつも、月に1回くらいNetflixを見に行っていた。今では、ブラウザを開けばいつでも、自分のホームページの中にNetflixがある」と述べた。
アプリケーションの仕組みだけでなく、いつどんな形で知り合ったかなどユーザー同士の関係についてFacebookが情報を収集していることも、Mayer氏に好印象を与えている。同氏は「ユーザーについてFacebookが構築しているタイプの情報は、理にかなったものであり、将来においてとくに重要なものになるだろう」と述べた。
同氏は、ユーザーごとのカスタマイズが、一般的なウェブ検索における将来の形になると述べた。各種検索サイトは今後10年から15年くらいで、ユーザーがどこにいるのか、個人的な好みは何かな
ど、ユーザーについてより詳細な情報を把握するようになるだろうという。同氏によると、サーチエンジンによる「判断材料」として、ウェブの閲覧履歴やアドレス帳を役立てることも可能だがユーザーごとのカスタマイズを元に検索の関連性を向上させるのに重要なデータは過去のクエリだという。
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