ダウンロードアプリケーションなど必要だろうか。Nielsen//NetRatingsの調査結果によれば、インスタントメッセージング(IM)のファンユーザーがこれを必要としていないことは明らかである。このほどNielsen//NetRatingsオンライン部門は、2006年8月から2007年6月にかけて最も急速に利用が伸びたIMソフトウェア製品に関する追跡調査結果を発表し、ウェブベースのIMが圧倒的な強さを見せていることを明らかにした。
同調査によると、最も大きく成長を遂げているIMクライアントは、ちょうど約1年前にリリースされた「Meebo」である。新製品であるゆえの結果かもしれないが、Meeboの利用は、2006年8月から2007年6月にかけて、354%増と急速な伸びを見せた。しかしながら、Meeboの急成長はダブルに衝撃を与えている。ウェブベースであり、ユーザーが自分のブログに埋め込んでダイレクトにIMを利用できる機能に加え、Meeboは、AOL Instant Messenger、Yahoo Instant Messenger、MSN Messenger、Google Talkの友だちリストを統合できる“ユニバーサルIM”となっているのだ。「Trillian」や「Adium」といった他のデスクトップペースのユニバーサルIMクライアントは、Meeboほど急速には伸びていないものの、2個も3個も友だちリストを立ち上げるより、1個の友だちリストで足りることの便利さに人々が気付き始めていることから、そのユーザー数も増えている。
さらに、Meeboは、2007年春にはマルチメディアを埋め込めるチャットルームサービスを公開して、大きな注目を集めている。
同調査によれば、次に急速に伸びているIMクライアントは、目新しさの波にも乗った「Imvu」である。Second Lifeにも似た3Dアバターでのチャットが専門となるダウンロードクライアントのImvuは、過去10カ月間に154%増の伸びを見せたことが示されている。続いて3位には、Gmailホームページと統合し、ウェブベースであることが評価されて、149%増となったGoogle Talkが入っている。
上位3製品の後には、トップ5には残ったものの大きく成長率が落ちた2製品が続く。ビデオチャット専門の「Paltalk」(ちなみに本社は筆者のホームタウンのニューヨークにある)は26%増で4位に、「Skype IM」は20%増で5位に着けた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス