Googleは7月27日、Google Earthの企業や政府機関向け製品「Google Earth Enterprise」にバージョン3を追加した。今回のバージョンアップにより、各団体の地理空間データをブラウザ上で2次元表示できるようになった。
さらに特別版のAPIを用いることで、この2次元の表示をGoogleマップのような感覚でウェブアプリケーション内に組み込むことができるようになる。
例えば不動産会社は、特定地域内のすべての資産を2次元画像で公開し、それらの画像を集計表の価格データや空部屋状況と重ねて、ウェブサイト上で表示することができる。
このような新機能が追加されたことで、ユーザーは自分の所属している組織が所有する地理データにどこからでもアクセスできるだけでなく、ブラウザから既存のウェブアプリケーション上にある情報のレイヤーを追加して組み込むこともできるようになる。
企業や政府組織は、これまでのデスクトップアプリケーション型のGoogle Earth Enterpriseに加えて、ウェブブウラザを利用することができるため、チームや部門間で地理データの共有を簡単に行えるという利点がある。
そのほか、画像とマッピング情報の処理も改善された。スーパーオーバーレイ作成のための地域ベースのKML画像データ処理ツールによって、大量に蓄積した画像の公開が可能となっている。また、データ処理の迅速化とサービング性能によって、ベクトル処理の時間は10分の1 まで短縮され、画像データ要求のサーバへの応答に対する計算は2分の1以下に節約された。
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