ニュースアグリゲーションサイトdiggは米国時間7月25日、同サイトにディスプレイ広告やコンテンツ連動型広告を提供するためのパートナーとして、Microsoftを選んだと発表した。diggのサイトでは、気に入ったニュース項目の共有やランク付けができる。
diggのメイン広告パートナーはGoogleに代わってMicrosoftとなるが、Federated Media Publishingとの提携は継続される。Federated Mediaは、コンテンツから収入を得たいと考えるブログなどのサイトを広告主と結びつけるサービスを行っている。今回の合意について金銭的な条件は公開されなかったが、契約年数は3年である。
人気ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)Facebookとの同様の案件で、2006年に契約を獲得しているMicrosoftにとって、今回のレベニューシェア契約は成果である。同社は、Facebookの案件の直前には、MySpace.comの広告契約でGoogle敗れている。
ポータルサイトなどに代わり、SNSやコミュニティ型メディアサイトに集まる広告費が増加しているため、広告パートナーにとって今回のような契約は大きなビジネスになる。diggには1カ月あたり1700万人のユニークビジターがいる。
diggの最高経営責任者(CEO)Jay Adelson氏によると同社は、パートナー決定前にMicrosoft、Google、Yahooの3社を検討したという。同氏は「Microsoftは、われわれの需要にもっとも適したソリューションを手に交渉のテーブルについた。われわれのビジネスモデルと共通点が見出せるFacebookにも相談した。FacebookはMicrosoftとのパートナーシップに大変満足している」と述べた。
Microsoftの経営陣も、このニュースを明らかに歓迎している。Microsoftのオンラインサービスグループ担当ディレクターAdam Sohn氏はdiggについて「彼らは本当に革新的だ。非常にユニークなdiggのユーザーからは学べることが多い」と述べた。
diggの共同設立者Kevin Rose氏はブログの記事に「今回の契約で、diggの成長速度に追随可能な、より大きな組織とスケーラブルな技術プラットフォームを持った広告パートナーを得た。diggの開発チームが新機能開発に専念できるようになるのが何よりも大きい」と書いている。
Rose氏によるとdiggは一方で、digg labsのArcプロジェクトを始めとする専門プロジェクトや総合的なスポンサーシップにおいて、Federated Mediaとの共同作業も続ける予定だという。
Federated MediaのCEO John Battelle氏はブログの記事に「diggとMicrosoftは、さらに白熱するインターネットというチェスの試合を続けており、Facebookと同様、diggにも『大物たち』を引きつける価値があるのは明らかだ」と書いている
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス