NTTレゾナントと三菱総合研究所は7月20日、「gooリサーチ」登録モニターおよびgooユーザーを対象に実施した、「インターネットにおける動画配信サービスについて」の調査結果を発表した。インターネットの無料動画サービスの利用が拡大し、インターネット動画を通常のテレビで視聴することへの意欲も高いという結果が得られた。
調査によると、「GyaO」などの無料のインターネット動画配信サービスを利用する割合は、2006年1月に行われた前回調査の34.4%から51.4%へと上昇し、利用率が過半数を超える結果となった。動画配信サービスの利用頻度は、前回調査とほぼ同じであり、週1回以下の割合が約8割を占める。
無料動画配信サービスの視聴ジャンルについてみると、全体では映画と音楽、アニメが上位を占めているが、若年層では音楽やアニメ、中高年層ではニュースや映画、女性層ではドラマの視聴が多いなど、男女年齢別には大きな違いが見受けられる。
主な無料動画配信サービスに対する利用上の課題として、「うまくつながらないことがある」「録画できない」「CMがスキップできない」など、配信事業者側のネットワーク環境や、サービスの機能に関する不満の割合が高いという結果が出た。
無料動画配信動画サービスにおけるCMの視聴状況は、「あまり見ていない」「まったく見ていない」の合計が、前回調査の39.7%から45.5%へとやや拡大している。
テレビ放送およびインターネットによる動画配信サービスなど、全体の動画視聴時間は、男性が平日で2時間台、休日で3時間台のケースが多い。一方、女性では平日も3時間台が多い結果となった。
テレビ放送のリアルタイム視聴の割合は、若年層ほど低く、10代では6割程度となっている。テレビ放送以外で視聴されているのは、レンタルビデオや録画したテレビ放送、衛星などの有料放送、インターネットによる動画視聴であり、10代ではとくにインターネットによる動画視聴の利用時間が長い。
なお、「レンタルビデオ・録画」については、女性の若年層以外では、テレビ放送の録画視聴が多くを占めている。また、インターネットによる動画視聴において、10代と20代では動画共有が多くを占めているのに対し、その他の年齢層では無料動画配信サービスが多くを占めるなど、その内訳においても年代別の特徴がある。
今後利用を増やしたい動画の種類についての設問でも、性年代別に大きな差が出た。男性の10代と20代は動画共有サイトの割合が高いが、30代〜50代では無料のインターネット放送の割合が高い。女性では、10代は民放のテレビ放送、20代はレンタルビデオ、30代と40代はCATVなどの有料放送の割合が高くなる。
インターネットを通じた動画配信サービスをテレビで利用したいという意向は、全体的に高く、現在インターネットの動画配信を利用していないが、今後利用意向したいという層において特に意向が高い。 動画配信サービスが自宅のテレビで簡単に視聴できるようになることにより、利用層が拡大されるとgooリサーチでは予想している。
本調査は、「ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」の第6回目にあたり、6月7日から13日の間に実施された。有効回答者数は3万8017名で、回答者の属性は、男性が48.0%、女性が46.8%、未回答が5.2%。年代別構成は、10代が1.7%、20代が18.3%、30代が36.0%、40代が24.6%、50代が10.1%、60代が4.2%、70代が5.2%となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス