Nielsen//NetRatingsが採用した新しいネット視聴率の測定方法は、AOLの評価を上げ、反対にGoogleの評価を下げた。
Nielsen//NetRatingsは7月10日にウェブサイトの人気ランキングの測定方法を変更し、これまでのユニークビジター数ではなく、人々がそのサイトで過ごす時間の長さに焦点をあてることにした。この変更により恩恵を受けたのは、検索のように簡単で迅速な使い方をするサイトではなく、インスタントメッセージング(IM)や電子メールなどのサービスを提供するサイトだった。
総滞在時間に基づく新計算方式を使うと、米国で5月に人気を集めたウェブサイトの第1位はAOL Media Networkで、2位以下にはYahoo、MSN/Windows Live、MySpace.comを所有するFox Interactive Media、Google、eBay、Microsoft、Electronic Arts Online、Appleと続き、第10位はGoogleが所有するYouTubeだった。
ユニークビジター数を基にした集計では、第1位がGoogleで、Yahoo、MSN/Windows Live、Microsoft、AOL、Fox、eBay、YouTube、Wikipedia、Appleの順となる。
MySpace.comやYouTube、eBayには、忠実で熱心なユーザーがいる。一方、MicrosoftやAppleは、「Windows Media Player」や「iTunes」のおかげでランクインしたとNielsen//NetRatingsは見ている。また、総滞在時間を基準にしたランキングでElectronic Artsが10位以内に入ったのは、ゲームサイト「pogo.com」の人気による。
ユーザーをできるだけ長く引き留めておくサービスを提供するウェブサイトが増加しつつある中、各調査会社は今後、ユーザーの「滞在時間」にますます目を向けようとしている。ストリーミングオーディオやストリーミングビデオの導入が進み、Ajax技術なども使われるようになって、1つのページ内やメディアプレーヤーで動的に変化するコンテンツを提供できるようになった今、ページビューを測定することの重要性は低下してきている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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