GMOホスティング&セキュリティ(GMO-HS)は6月7日、同社が提供するホスティングブランド「アイル」において、個人情報を暗号化して保存、管理できるASP型の予約システム構築管理ツール「SmartReserve」の提供を開始した。情報の暗号化については、業務提携を行うメディアスティックのデータベース暗号化技術を用いて実現する。
SmartReserveは、美容院、飲食店、宿泊施設など、顧客からの予約を受け付ける業種向けにASP型で予約受付、管理システムを提供するサービス。顧客は、PCや携帯電話からサイトにアクセスすることにより、空きリソースの確認、予約の確定が行える。店舗側ではブラウザベースで提供される管理画面を使って、システム構築や予約状況の管理ができる。
SmartRserveは、PCおよび携帯電話の双方から利用可能。また、上位のプランでは、携帯電話経由のアクセスを促進するためのQRコード発行機能も備える。入力された予約情報は、店舗側でブラウザベースの管理画面を通して確認できる。上位プランでは、来店回数や性別、年代などの顧客属性を集計分析する機能を備えており、属性でフィルタリングしたターゲティングメールの配信といったプロモーションの実施も可能となっている。
予約時に入力された顧客の個人情報は、暗号化された状態でデータベース内に保管される。この個人情報の暗号化には、メディアスティックの開発した「データジグソー」と呼ばれる技術を利用している。従来のSSLによる暗号化に加え、保存される情報自体も暗号化することにより、個人情報漏えいに対して二重の対策を行っている。
GMO-HSでは、SmartReserveについて、従来のASP型予約システムと比較し、安価かつセキュアな環境で、来店促進、顧客情報管理、プロモーション、効果測定を行える集客支援ソリューションであると説明する。
SmartReserveには、登録可能な予約アイテム数、オプション数、QRコード発行機能、顧客分析機能の有無などが異なる3種類のプランが用意されている。予約アイテム数が100件までで、QRコード発行機能、集計分析機能のない基本的な「リザーブA」プランの場合、価格は初期費用が1万500円。月額料金が5250円。予約アイテム数が500件までで、QRコード発行機能、集計分析機能を備えた「リザーブC」プランの場合、初期費用が1万500円。月額料金が3万1500円。なお、SmartReserveを利用する際には、別途「アイル」の共用サーバサービス「iCLUSTA」の契約が必要となる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」