UPDATE Googleは米国時間5月31日、EMI Group所属アーティストの音楽ビデオおよびパフォーマンスを配信可能とする提携が、EMIとの間で合意に至ったことを明らかにした。
また、EMIは、YouTube上のユーザー作成コンテンツにEMI所属アーティストのビデオやパフォーマンスを合法的に加えることを可能にするため、YouTubeの親会社であるGoogleと共同でビジネスモデルを開発する予定であることも述べた。EMIによると、同社コンテンツの追跡、アーティストへの報酬、また、場合によっては著作権保護された作品の削除依頼には、YouTubeのコンテンツ管理ツールに依存するという。
「今回の合意を通して、EMI Musicと所属アーティストは、その作品に対して、報酬を公正に得ることが可能となるだろう」とEMIの最高経営責任者(CEO)Eric Nicoli氏は声明で述べた。
Googleが2006年10月にYouTubeを16億5000万ドルで買収して以来、著作権保護された作品がYouTubeに掲載されることについて、両社に対する訴訟が相次いでいた。例えば、3月にはViacomが両社を訴え、「大規模かつ意図的な著作権侵害」を理由に、10億ドル以上損害賠償を求めている。
一方、GoogleとYouTubeは、将来における法廷闘争に対抗する、または先手を打つ目的で提携を進めてきた。GoogleはEMIとの提携より前にも、Warner Music Group、Universal Music Group、Sony BMG Music Entertainment、CBS、BBCなどと使用許諾関係ついて交渉を成功させている。
「今回の提携により、世界の主要音楽会社4社が正式にYouTubeのパートナーとなった」とYouTube共同創設者Chad Hurley氏は声明で語った。
ウェブユーザーにとって今回のEMIとの提携は、プロが制作したDavid Bowie、Coldplay、The Decemberists、Fatboy Slim、Gorillaz、Lily Allen、 Norah Jonesなどの音楽ビデオをYouTubeで視聴できる可能性があることを意味している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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