Microsoftが、「Xbox 360」に対する地域向けコンテンツのダウンロードを厳しく制限する動きを見せている。
まもなく「Xbox 360 Spring Update」がリリースされる予定だが、アップデートで追加されるのは実績の表示や「Windows Live Messenger」への対応だけではない。Microsoftのグローバル・ゲーム・マーケティング・チームによるGamerScore Blogへの投稿によると、アップデートにより「Xbox Live Marketplace」におけるダウンロードコンテンツに対するリージョンコントロールも強化されるのだという。
現在、ダウンロードコンテンツには、利用可能な地域が制限されているものがある。例えば、最近リリースされた「Gears of War」のマップセットはドイツでの利用ができない一方、Xbox Live Marketplaceの映画とテレビ番組は米国内でのダウンロードに限定したライセンス体系となっている。このため、一部のユーザーは外国の住所でダミーアカウントを作成して、自分の住む地域では利用できないコンテンツにアクセスしている。
Porcaro氏によると、Spring Updateを適用した後には、アカウント情報が実際にいる地域と一致しなければリージョン制限のあるコンテンツをダウンロードできなくなるという。ただし、自分がいる地域向けのコンテンツには引き続きアクセスできる。
マーケティングチームのコミュニティーおよびコミュニケーション担当シニアグループマネージャーであるJohn Porcaro氏は「一部のコンテンツパートナーとの契約や合意によって、とくにエンターテインメント分野のコンテンツは、利用可能にしてよい国が制限されている場合がある。法的権利や法規制など、規制の理由はさまざまだ。さらに、各地域でどのコンテンツが配布に適しているかということになると、ドイツのような制限を設けている国も数多くある」と説明する。
Porcaro氏は、Microsoftはこうした制限があっても、グローバルにコンテンツを配布していく方針を取っていくが、それがいつでも可能だとは限らないと指摘した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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