UPDATE カリフォルニア州マウンテンビュー発--検索大手Googleの製品チームは米国時間4月30日、「Google Personalized Home Page」に関する名称変更と新機能の追加を、当地にある同社本社で開催の記者会見で明らかにした。
Googleではカスタム化に関する戦略を明確にする目的で、Personalized Home Page製品の名称を「iGoogle」と変更し、太平洋夏時間5月1日0時から利用可能となる新機能について発表する予定だ。同製品では、ニュースやブログ、そして「ガジェット」を使ってカスタム化したポータルを作成することが可能となる。ガジェットは、インタラクティブな情報モジュールで、天気や日時のチェックに使え、これまで2万5000以上が作成されている。
1日付けでiGoogleと名称変更される同製品は、2006年に最も成長したGoogle製品であった、と同社で検索製品およびユーザーエクスペリエンス担当バイスプレジデントであるMarissa Mayer氏は述べた。パーソナライズは、「Googleが成し遂げた最も大きな進歩の1つ」だという。
Googleは、機能拡張の1つとして「Gadget Maker」を発表する予定である。同機能を使えばユーザーは、コードやHTMLの知識を必要とせずに、自分が所有するコンテンツを使ってガジェットが作成できるようになる。ガジェットの作成と共有用にテンプレートとして「Framed Photo」「GoogleGram」「Daily Me」「YouTube用ガジェット」「Free Form」「Personal List」「Countdown」の7種類が用意されている。Framed Photoでは、写真の作成および更新が可能となる。GoogleGramは、「グリーティングカード」ガジェットを開き、1週間毎日異なるメッセージと画像を表示する。Daily Meを使えばユーザーは、自分の気持ちや行動など日々の様子をつづったミニブログともいえる断片的な記述の共有ができる。YouTube用ガジェットは好みのビデオクリップに使用する。Free Formはテキストと画像用ガジェット。Personal Listはお気に入りの楽曲の一覧で使う。そして、Countdownは、イベントまでの日数のカウントダウンに使われる。
Googleはまた、ガジェットディレクトリにおける新しい領域として「My Community」を発表する予定だ。このサービスを使うことでユーザーは、自作したガジェットをGmailのアドレス帳にある別のユーザーに送付することを可能にする。
さらに、Googleは、iGoogleの提供範囲を26言語および40カ国以上に拡大し、米国以外のユーザー向けにテーマを公開する予定だ。「テーマはユーザーに喜ばれるため、リソースの投入を続ける分野だと考えている」と、iGoogle製品マネージャーであるJessica Ewing氏は述べる。同チームが取り組むコンセプトの1つに、特定アーティストの作風の似せたテーマの開発がある。例えば、フランス版iGoogleでは、モネが描いた積みわらの絵で使われる筆遣いの画像を取り上げる予定だ。
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