デジタルガレージグループで広告関連サービスを手がけるCGMマーケティングは6月上旬、ブロガーと広告主をマッチングする広告配信サービスを開始する。広告内容をブロガーが選び、そこにブロガーのコメントも加えた広告を配信できるというサービスで、これによりブログと広告内容の関係性が高まり、広告主の費用対効果も高められると見ている。
新サービス「AD-Butterfly(アドバタフライ)」(ベータ版)はブロガーと広告主の双方が広告掲載に合意していることが前提となる「セルサイドアド」の手法を用いたサービス。ブログの内容と広告とのミスマッチを避けることができるとしている。当初参加するナショナルクライアントは50社になる見通し。
掲載広告にブロガーがコメントを書き込む機能も導入。「コラボ広告」と呼ばれるもので、ブロガー独自の視点が加わった情報はブログからブログへと伝わりやすいため、広告効果が高まると見ている。
登録されたブログについては、アドバタフライが媒体価値を算出。「BAR」という独自の指標で、ブログ検索「technorati」の技術などを活用し、他のブログからの被リンク数や記事の更新頻度、ページビューなどのブログデータを総合的かつ中立的に判断するというもの。
アドバタフライを活用したテストマーケティングに先立ち、まずはシックス・アパートと4月25日から同社のブログソフト「Movable Type(ムーバブル・タイプ)」の利用者に限定したアドバタフライへのブログ登録受け付けを実施する。5月15日からは複数の大手ブログサービス会社とも協力し、ブログ登録キャンペーンを展開する計画だ。
CGMマーケティングはデジタルガレージ、電通、サイバー・コミュニケーションズ、アサツー ディ・ケイの共同出資により2006年8月設立。2006年10月には広告マッチングサービス大手の米イートロジーと資本・業務提携。イートロジーの関連開発会社である中国のオーグメンタムとも共同開発体制をしいている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス