永井美智子(編集部)
2007/04/20 14:24
「モバイル検索の分野でも、キーワードのロングテール化は進んでいる」――4月20日に開催された「次世代モバイル技術セミナー」において、米GoogleプロダクトマネジメントディレクターのDeep Nisher氏がGoogleモバイルの利用状況について明らかにした。
Nisher氏によると、2006年第1〜3四半期(1月〜9月)の検索キーワードのおいて、上位100位のキーワードが検索された量は、全体のわずか12%という。モバイル検索の普及が進むにつれ、このロングテール化はますます進むとNisher氏は予測する。
Googleの実際のグラフ。トップ100のキーワードを集めても全体の12%に過ぎないという
また、モバイル検索の特徴的な事例として、テレビでキーワードが紹介されると急激に検索数が伸びることも示した。グーグルが検索エンジンを提供しているauのEZwebでの事例だが、2006年8月にフジテレビのドラマ「結婚できない男」において、番組のテーマ曲が携帯電話から無料でダウンロードできることが放送されたとたん、「結婚できない男」というキーワードの検索が急増したという。結果として、「結婚できない男」というキーワードがその日の検索キーワードランキングの第3位にくいこんだ。
「PCを起動させるよりも、ポケットの中にある携帯電話を押したほうが早い。モバイル検索は今後より重要な存在になっていくだろう」(Nisher氏)
KDDIが提供した2006年8月のある日の検索量の推移。番組の終了時間と同時に跳ね上がっていることがわかるただし、モバイル検索はまだ精度が低く、ユーザーが求める検索結果がなかなか出てこないという指摘もある。この点についてNisher氏は「確かに改善の余地はある」と認めた上で、「検索サービスというのは履歴がたまるほど質が向上するもの」と話し、PC向けの検索サービスで培ったノウハウが生かせると自信を見せた。
携帯電話向けのサービスは「PCと同じことを全部実現しようとすると難しい」とした上で、「他のメディアよりも優れたサービスをいかに展開できるかが重要だ」と話し、携帯電話ならではのサービスに力を入れる考えを示した。
日本の携帯電話事業者や端末メーカーへの要望としては、「端末をソフトウェア開発プラットフォームととらえて欲しい」と話す。現在は端末ごとに仕様が異なるため、ある端末で動くソフトウェアも他の端末で動くとは限らない。これはPCの世界ではみられないことだ。こういった端末による制限が「イノベーションが起きることを阻害している要因」と苦言を呈した。
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