ヤフーは4月6日、同社のメールサービス「Yahoo!メール」において、メールサーバの不具合により、2006年12月26日から2007年2月25日の間に受信したメールのうち、一部のメールの本文が表示されない不具合が発生したと発表した。最大で67万IDに影響があったとしているが、ヤフーではユーザーに対する保障などは行わない方針だ。
対象となるメールは、Yahoo!メールの迷惑メールフィルタで迷惑メールと判定する特定アドレスから大量送信されるメールや、ユーザーが迷惑メール報告をした送信元からのメールなどのうち、一定条件下で迷惑メールフォルダではなく受信箱に配信されるメールの一部で、合計964万1799通(利用ID数:最大67万5831ID)。
Yahoo!メールの迷惑フィルタは大きくわけて2段階ある。1つ目のフィルタで迷惑メールを判断し、2つ目のフィルタは1段階で迷惑メールと判定されたメールを復活させる役割を担っている。迷惑メールのレッテルを外されたメールは、通常のメールとして扱われるため消去されることはないはずだが、今回はこの部分のプログラムに不具合が発生したという。
このため、迷惑メールフォルダのメールと同様に受信後36〜37日で一覧画面の件名から本文へのリンクが切れ、受信後39〜40日で本文のデータ消去が行われていた。ヤフーでは再発防止措置をすでに講じているが、これまでにユーザーから19件の問い合わせ・苦情が寄せられているという。
また、本文が表示されなくなっていたメールのうち、本文のデータがサーバからすでに消失しており、復旧できないメールが449万2233通(27万5586ID)あることが判明した。
復旧できなかったメールについては、ウェブブラウザ上で当該メールを閲覧すると、一覧のページで「From」「件名」「日付」は確認できるが、メール本文を開こうとするとエラーメッセージが表示され、本文の内容を確認することができないなどの不具合が発生する。
ヤフーでは特設ページを設け、以下のように対応方法を説明している。
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