ネットで長い時間を過ごしすぎると、邪悪な別の人格に変わってしまうというが、これは「MyCyberTwin」の出番かもしれない。
オーストラリアの新興企業RelevanceNowは現地時間4月2日、MyCyberTwinを発表した。MyCyberTwinは、自分がオフライン中に他の人とチャットをすることができる仮想人格を、創造およびカスタマイズできるようにするためのソフトウェアの初期バージョンだ。RelevanceNowの共同創設者であるLiesl Capper氏によれば、このいわゆる「チャットボット」技術は、コードをサードパーティが運営するサイトにカット&ペーストすることで、ブログやお見合いサイト、MySpaceなどのソーシャルネットワーキングサイトなどで使用することが可能だという。
Capper氏は、このソフトウェアをユーザーのオンライン上の分身であると表現する。「MyCyberTwinを使えば、自分が寝ている間に友人と話しをしたり、土曜日にどこでパーティがあるかを知らせたりできる」と、Capper氏はいう。
仮想人格自体は新しいものではないが、MyCyberTwinは、Yahoo!やSecond Lifeのペルソナのようなインスタントメッセージソフトで使用されているアバターのトレンドを新たな方向へと導く可能性がある。
MyCyberTwinサービスを購入すると、「知的で思いやりがある」、「生意気で現実的」などといた5つの基本的な人格の中から1つを選択し、自分の代わりにその人格に友人や他人とチャットをさせることができる。さらにサービスの購入者は、「成功は、あなたにとって意欲を駆り立てる要因ですか?」などといった一連の心理的な質問に回答していくことで、仮想人格をさらにカスタマイズし、チャットボットにより複雑性を持たせることができる。
RelevanceNowでは、サイコグラフィックスを測定するためのツールを開発し、人間の態度と価値観、好き嫌いを分類できるようにした。ソフトウェアに情報を提供すればするほど、チャットボットの「人間性」は豊かになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス