動画共有サイトYouTubeが、初めてのビデオコンテスト「YouTube Awards 2006」を開催し、7つの部門で受賞作品を発表した。
YouTubeで人気となったアーティストで「YouTube Awards 2006」の受賞者の1人であるTerra Naomi氏が、「Close To Your Head」というタイトルの動画の中で歌っている歌詞は、同氏があるファンからYouTubeを通じて激励のメッセージをもらったことを受け作詞されたものだ。その歌詞は、YouTubeのテーマソングとしてぴったりかもしれない。
Naomi氏は動画の中で、「われわれは、想像したすべての瀬戸際に立っている」と歌い、さらに「その調子でがんばって。星はあなたの頭上のすぐそばまで来ている。われわれは、魔法の時代に生きている」と続ける。
Naomi氏の動画作品「Say It's Possible」は、Best Music Video部門賞を受賞した。
カリフォルニア州サンブルノに拠点を置くYouTubeは、7つの部門で受賞作品を選んだ。例えば、Most Creative賞にはOKGoの「Here It Goes Again」、Most Inspirational賞にはPeaceOnEarth123の「Free Hugs Campaign」、Best Comedy賞にはSmoshの「Smosh Short 2: Stranded」がそれぞれ選ばれた。
YouTubeは1年以上にわたり、これまでにない方法で世界中の才能ある人々を引き出してきた。YouTube Video Awardsは、同社が新しいエンターテインメントメディアへと変化してきた結果である。
一昔前には、人々は複数のウイスキー熟成用樽の上に松の木の厚板を固定してステージを作り、そのコミュニティーで最も才能のある人々がそのステージの上で演奏や演技を行った。YouTubeの創設者であるSteve Chen氏とChad Hurley氏は、オンラインステージを作り上げた。これは、インターネットに接続可能な世界中の誰もが、多くの観衆に向かって演技したりや演奏したりできる可能性も秘めている。
意外だったのは、「Ask a Ninja」と呼ばれる作品が「Lonelygirl15」を抑え、Best Series賞を受賞したことだ。この作品は、Kent Nichols氏とDouglas Sarine氏という2人のコメディアンが制作した。Lonelygirl15は、恐らくYouTubeで最も有名なシリーズだろう。
Most Inspirational賞を受賞したオーストラリア人のJuan Mann氏の「Free Hugs Campaign」と呼ばれる作品は、同氏自身が通行人に抱擁を申し出るという内容の動画だ。白黒映像の冒頭部分では、Mann氏が通行人に抱擁させて欲しいと頼むが、ことごとく断られてしまう。しかし、ようやく1人の小柄な年配の女性が立ち止まってMann氏を抱擁し、さらに同氏の顔を手で優しく包み込む。それと同時に映像がカラーになる。
この約3分間のビデオクリップに刺激された他の多くの人々が、世界各国で独自に「無料の抱擁」運動を開始した。
Most Adorable賞は、「Kiwi」と呼ばれるアニメビデオが受賞した。この作品は、飛べない鳥「キーウィ」が、山の側面に複数の木を釘で打ち付けた後、山の頂上の出っ張りから飛び降り、まるで自分が空を飛んでいような気分を味わうという物語だ。
またBest Commentary賞には、「Hotness Prevails」と呼ばれる作品が選ばれた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力