Googleのスペインおよびポルトガル地域を統括するIsabel Aguilera氏は、同社が携帯電話事業への参入に向けて準備していることを認めた。「当社の技術者たちは、一部の時間を使って携帯電話の開発に取り組んでいる」というAguilera氏の発言が、スペインのニュースサイト「Noticias.com」に掲載されている。
米国のGoogleの広報担当者はこれまで何度となく、「Google Phone」の噂に関するコメントを避けてきた。しかし、「火のないところに煙は立たぬ」と言うが、最近になって明らかに煙が立ち始めた。Polaris Venture PartnersのSimeon Simeonov氏は米国時間3月4日、自身のブログに内部情報筋の話として、Google Phoneは「BlackBerry」のようなデバイスで、「C++」で書かれたコアを持つOSを起動し、このC++コアに最適化された「Java」が動作する、と書いた。また、Google PhoneにはVoIP機能も搭載しているという。
Simeonov氏はまた、Googleとサムスン電子が「Switch」というコードネームの電話機を開発しているという噂も紹介し、リークされた電話機だとする写真もブログ記事に掲載している。Googleとサムスン電子は2007年1月、サムスン電子製の携帯電話の一部に「Google Search」「Google Maps」「Gmail」のモバイル版をバンドルすることで提携したと発表したが、端末開発の話までは出ていない。2006年12月には、France Telecom Groupの移動体通信部門Orangeが、Googleと交渉中との噂も出ていた。
さらに、Googleはその方面の買収および人材調達も行っている。ハンドヘルド機器メーカーDangerの創設者で、のちに携帯電話用ソフトウェアメーカーAndroidを創設したAndy Rubin氏は、Androidの買収に伴い2005年にGoogleに入社している。Googleはまた、モバイル向けアプリケーション開発企業Reqwirelessも買収しているほか、Skiaという企業もひそかに買収している。Skiaの初の製品は、携帯機器で2Dグラフィックスをレンダリングするポータブルグラフィックスエンジンだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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