ICANNによる実験成功の発表で、国際化ドメイン名が実現に一歩近付いた。
現在のドメイン名は、半角の数字、ラテンアルファベット、ハイフンからなる、合計37種の文字で構成することになっている。
上記以外の文字を利用する言語の国、たとえば中国やアラブ諸国などは、自国の文字を利用可能な国際化ドメイン名(IDN)の実用化を長年求めてきた。推進派は、IDNの開発がシングルグローバルインターネットの維持に不可欠だとしている。
ドメイン名を管理する団体であるThe Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は2006年10月、研究機関にIDNの実験を依頼した。この実験は国際化された文字をエンコードして利用することが「権限委譲を行うルートネームサーバや反復モードのリゾルバの運用に影響を与えないかどうか」を評価するためのものである。
ICANNは米国時間3月7日に結果を発表した。実験担当者のLars-Johan Liman氏は「影響は一切検出されなかった。すべてのシステムが想定通りの振舞いを示した」とした。
実験の全手順に関する詳細を CANNのウェブサイトで閲覧できるため、追試を行うことが可能である。
ただし、今回の実験には「エンドユーザーバースペクティブ」や実機でのルートサーバ試験は含まれていない。実機環境に代えて「ルートサーバ環境をレプリケートすること」を重視している。このため、ICANNによるIDN承認には、さらに実験を重ねる必要があると見込まれる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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