GoogleがYouTubeの運営により著作権者とのトラブルに巻き込まれているからといって、コンテンツ制作者たちが同社との協力を望んでいないということにはならない。
The New York Timesの報道によるとGoogleは、Dow Jones、Conde Nast、Sony BMGと、複数のサイトにビデオを配信するための契約を締結したという。
今回のプログラムでは、Googleの広告配信技術を利用して広告入りのビデオクリップをサードパーティのサイトに配信し、グーグル、ビデオ制作者、サードパーティで広告収入を分け合うという。
Googleにとって広告は、著作権問題を解決へと導いてくれるのだろうか。ブログコミュニティの反応は以下の通り。
「システムの経済的なスケールが変化した場合に、今回の動きが他のビデオ作者にどのような影響を与えるか、ということの方が興味深い。思慮分別をもって多少の監視を行えば、今はただの荒れ地と化しているYouTubeのコンテンツも(広告入りで他のサイトに配信され)、他サイトの退屈なコンテンツに活を入れることになるかもしれない。その結果、YouTubeユーザーにもRevverスタイルの支払いシステムが用意されることになるだろう」--ValleyWag
「これはGoogle Videoを利用したAdSenseだ。Googleがここ数カ月の間進めてきた計画の延長ではあるが、同社は、より大きな動きを見せ始めた。Googleによる『テレビ』進出へのもうひとつの道、AdSenseネットワークによるビデオ広告そしてビデオ配信である」--Search Engine Journal
「Googleはメディア企業とどう付き合うのかという問題に直面している。Larry Page氏とSergey Brin氏がメディア企業の言いなりになるとは考えづらい。メディアさえもただのウェブページととらえるGoogleにとって、フランチャイズの保護だけを目的に動き、(頭に銃を突きつけて)Googleを身動きできなくさせようとするメディア企業と取引をする必要はあっただろうか。人気のウェブページが自分たちのサイトをクロールして欲しいと頼み込んできたとき、Googleはその言いなりになっただろうか。答えは今回も同じで、Googleはそう簡単に言いなりにはならない。ビデオ版Adsenseによって、Googleに金が流れ込むだけだ」--John Furrier
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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