Fast Search & Transferは米国時間2月5日、メディアやオンライン求人広告などの企業が、Googleを利用せずとも自社ブランドで文脈に沿った広告を掲載できるプラットフォーム「Fast AdMomentum」を発表した。
Fast AdMomentumを利用すれば、企業は広告代理店や広告ネットワークに頼らずに、広告主に広告枠を提供して利益を得ることができる。
Fastでメディアソリューション担当ゼネラルマネージャーであるPerry Solomon氏は、「われわれは顧客から『広告主とやりとりはあるが、検索主導で収益を得るソリューションを構築可能にするプランが必要になる。われわれはそうしたことを自分たちでできるようにしたい』という要望が出ていた」と述べる。「企業はGoogleのような新しいメディア企業の脅威から自社ビジネスを守ろうと必死だ」(Solomon氏)
企業向け検索市場でGoogleの「Enterprise Search Appliance」と競合するFastは、AdMomentumを、Googleのように収益分配型ではなく、ソフトウェアライセンスとして提供する。同社の顧客には、米国のオンラインディレクトリ企業Local.com、ノルウェーの新聞メディアグループSchibsted、オーストラリアの検索サイトSensisなどが名を連ねている。
AdMomentumは、Yahooの最新の有料検索広告サービスプラットフォームとなる「Panama」(開発コードネーム)とも対抗する。Yahooは2月5日、Panamaへの移行を開始し、新しい検索マーケティングランキングモデルを開始する。Yahooはここで、Googleのように、価格だけではなくユーザーへの関連性で広告をランキングする新しいシステムを設計した。Googleはこの方式で成功し、大きな収益を生んだといわれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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