ECナビとサイバーエージェントは2月5日、共同出資でネット上の複数ポイントを交換して利用できるオープン型ポイントの新会社を設立したと発表した。ECナビが展開するポイントサービスの成長に加え、リアルタイムでのキャッシュバック対応で競合他社より優位に立てると判断。2008年2月までに提携社数100社、2009年9月期でポイント交換の年間総額50億円を目指す。
1月27日に設立した新会社はPeX(ペックス)。資本金は1億6000万円でECナビが75%、サイバーエージェントが25%をそれぞれ出資する。社長はECナビ社長の宇佐美進典氏が務める。
社名と同名のオープン型ポイントサービス「PeX」は2月6日から開始する。同社とパートナーを組むポイントの発行あるいはポイントの利用が可能なサービスを提供する企業との間で、PeXが中心となりポイントの交換を行うというもの。消費者はPeXを利用することで、蓄積した数種類のポイントの利用先が広がる可能性がある。
まずはPeXへ交換できるポイント8種類、アマゾン・ジャパンなどPeXが利用できる17サイトの計25サービスで展開する。キャッシュバックについては、イーバンク銀行のサービスを活用することでその他の全銀行に対応できるとしている。
パートナーとのシステム接続はAPIによるつなぎこみか個別対応を考えており、「つなぎこみは2週間程度あればできる」(取締役の石川敬三氏)という。
未消化分のポイントがもたらす収益(全蓄積ポイントの10〜15%)とポイントの交換手数料(1交換あたり5〜20%)を軸に収益をまかない、1年目で単月黒字、2年目で通年黒字を目指す。
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