ネットレイティングスは1月24日、2006年12月度のインターネット利用動向情報サービスの調査結果をまとめた。
調査結果によると、12月に発売した新型ゲーム機「Wii」とポータブルゲーム機「ニンテンドーDS」関連サイトへのアクセスが大きく貢献し、任天堂が運営する全ウェブサイトの利用者数の合計は前月対比138万人増の468万人と大幅に増加したという。
その一方、11月に新型ゲーム機「PLAYSTATION 3」を発売したソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が運営するPlayStation関連サイトの利用者数は若干減少したものの、引き続き利用者を集めている。
個別のゲーム機を専門に扱うサイトの利用状況をみると、PlayStation専門サイト「playstation.com」の利用者数は128万人で、Wii専門サイト「wii.com」の43万人を大きく上回った。なお、ニンテンドーDS専門サイト「touch-ds.jp」の利用者数は35万人となった。
年齢別構成比指数をみると、Wiiは2-12歳の小学生以下と小学生を子に持つ親世代の35-39歳、25-29歳から高い支持を獲得した。一方、PlayStationは13-15歳の中学生をはじめ、50歳以下のすべての年代で構成比指数(年代セグメントごとにインターネット利用者全体の構成比に対して当該サイトの利用者構成比の大小を指数化したもの)が高く、各世代が平均的にウェブサイトを利用している。
また、WiiとPLAYSTATION 3両機のソフトを開発および発売するソフトウェア会社のウェブサイトも大幅に利用者数が増加している。利用者数が最も多かったのはコナミで、前月対比41万人増の227万人となった。また、前月から最も多く利用者数を伸ばしたのはスクウェア・エニックスで前月対比46万人増加した。
ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「2006年末に全くコンセプトの異なる2つのゲーム機が発売になり世間の話題を集めたが、それがそのままネット利用状況にも反映された」と説明。さらに「任天堂、SCEI両社の非重複利用者数合計は536万人に達し、ネットユーザーの12%が両社いずれかのウェブサイトを訪問したことになる。また、両機は共にネットワーク端末としての性能を有することから、家庭でのインターネット利用に新しいスタイルを提案、インターネット利用人口の拡大やユーザ層に変化をもたらす可能性がある」とコメントしている。
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