有限会社ケイ・ワイ・エイ・グループ(KYA group)は12月22日、ブログエディタサービス「ありくい」のベータ版を公開した。本文を解析して、近い内容の書籍を紹介するアフィリエイト広告を自動で挿入する点が特徴だ。
ありくいは情報処理推進機構(IPA)の中小ITベンチャー支援事業に採択されて開発が進められたもの。誰でも手軽にブログの編集、投稿ができることを目指している。
KYA groupが独自に開発した日本語解析技術を利用し、ブログ本文から重要語を抜き出して、関連性のある書籍などをAmazon.co.jpで販売中の商品から探し出して掲載する。1つの記事ごとに1つずつ広告が表示されるようになっている。なお、現在はベータサービスのため、本文は1日1回解析するようにしており、記事投稿からしばらくの間はランダムでアフィリエイト広告が表示される。
KYA groupは、東京大学大学院 情報理工学系研究科で情報検索技術の研究をしていた金沢輝一氏が2002年に設立した。金沢氏は文章の中から重要語を抜き出す技術に関して特許を取得しており、この技術を応用してありくいを開発したという。
ありくいの利用料金は無料。記事を投稿する度にブログのアカウントとパスワード、AmazonのアフィリエイトIDを記入するようになっており、会員登録は不要だ。
アフィリエイト広告は記事に関連するいくつかの商品の中から1つが表示されるようになっており、そのうちの1つはKYA groupのアフィリエイトIDを使ったものとなる。また、ユーザーがアフィリエイトIDを記入しなかった場合、KYA groupのアフィリエイトIDが自動で入るようになっている。
対応ブログはlivedoor ブログ、FC2ブログ、SeeSaa ブログ、DTIブログ、ココログ(フリー)、エゴイストブログ。なお、ありくいからブログ記事の編集や削除はできないため、一度投稿した記事の変更はユーザーが利用しているブログサービスの管理画面から行う必要がある。
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