NASAのエイムス研究センターとGoogleが提携に正式合意した。科学データ検索技術の研究や、月や火星でもGoogle Earthのフライオーバーを実現するなど、さまざまなプロジェクトで提携が進められる。
この研究開発関連の提携は、2005年9月にGoogleの最高経営責任者(CEO)、Eric Schmidt氏によって発表されたが、その1年後にはGoogleとエイムス研究センターの双方の関係者が障害の存在を認めていた。米国時間12月18日の発表は、両社の提携をようやく確実なものとし、そこからまもなく誕生する製品を暗示する内容となった。
科学およびエンジニアリングのプロジェクトを専門にするエイムス研究センターは、カリフォルニア州モフェットフィールドを拠点としている。ここは、米海軍の元所有地で、マウンテンビューのGoogleキャンパスなど、シリコンバレーの大手企業が集まる場所のすぐ近く。エイムス研究センターは2006年、熱シールド技術、宇宙探険の商業化、山火事の監視などを研究している。
Googleとエイムス研究センターによる最初のコラボレーションは、NASA情報のネット公開に関するものとなる。たとえば、NASAのアドミニストレータMichael Griffin氏は声明のなかで、「まもなく」Google Earthのフライオーバーが火星や月の表面でも可能になる、と述べている。そのほかリアルタイムの天気予報やビジュアライゼーション、そして国際宇宙ステーション(ISS)やスペースシャトル活動のトラッキングデータなどが追加される。
NASAとGoogleによって今後進められる開発の内容は、NASAのデータとGoogleのアプリケーションの融合だけにとどまらない。18日の発表で計画が明らかにされたプロジェクトとしては、ほかにも人とコンピュータの対話、教育関連のコラボレーション、そして共同ミッションの可能性まである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」