10代の若者にとって、メディア利用はまるでフルタイムの仕事のようだ。
米国の13〜18歳の若者の1週間当たりの電子メディアの利用時間が72時間以上になることが、今週発表された調査結果で明らかになった。電子メディアは、インターネット、携帯電話、テレビ、音楽、ビデオゲームの総称と定義付けられている。10代の若者は同時に複数の作業をこなすことで知られることから、電子機器についても複数の機器を同時に利用している可能性がある。
今回の調査「2006 Teen Trend」を実施したHarrison Groupのバイスチェアマン、Jim Taylor氏によると、一般にメディアが飽和状態にある中、若者たちは、自分たち自身のリアリティテレビ番組の主役を演じているような感覚を抱いているという。
「今の10代は独特な世代だ。今や10代の若者の生活は、芝居がかった自主メディアの製作だ」(Taylor氏)
VNU Business Mediaの後援でHarrison Groupが実施した2006 Teen Trendでは、米国の13〜18歳の若者1000人を対象に考え方や習慣を調査し、米国全体で推定2520万人いると言われる10代の若者の傾向を推定した。同調査は2004年から実施されている。
同調査の推定によると、10代の若者は、アルバイトで自ら稼いだ資金や親からの小遣いのおかげで、年齢の割に購買力は高い。同調査結果によると、彼らが1年間に衣類、外食、自動車、映画鑑賞、携帯電話に費やす資金の総額はおよそ1950億ドルだという。
また彼らは、ハイテク製品にも資金を投じている。
同調査によると、2006年には、10代の若者全体の3分の1がApple Computerの「iPod」を所有していると回答したが、その総数は2003年にはわずか1%だった。また、全体の半数以上がソニーの「PlayStation 2」を所有し、遊んでいると回答し、さらに3分の1がMicrosoftの初代「Xbox」を所有していると回答した。しかし、全体の4分の3もの若者が、定期的にビデオゲームで遊んでいると回答した。
大方の予想通り、音楽は平均的な10代の若者の「やることリスト」の上位に位置している。同調査では、彼らの音楽に対する愛情は、友人に対する愛情に次ぐ第2位で、家族に対する愛情を上回っている。Harrisonの推定では、全体の75%の若者が、オンライン上での音楽のダウンロードや鑑賞に1日当たり2〜3時間を費やしている。それらの若者のおよそ半数は、音楽の無料ダウンロードは違法だと回答している。しかし一方で、違法ダウンロードの悪影響や倫理について無関心な若者も全体の41%を占めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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