「Internet Explorer(IE)7」はリリース翌日に小さな問題がいくつか明らかになったが、全体的には好評のようだ。
正式リリース後初のセキュリティホールは、最も深刻な問題ともなり得たが、Microsoftが既に対処している。Microsoftのセキュリティ対策担当者Christopher Budd氏は米国時間10月19日、脆弱性があったのはIEではなく「Outlook Express」であったことをMicrosoftの公式ブログに書き込んでいる。Secuniaなどのセキュリティベンダーは、IE 7に脆弱性があると報告していた。
Budd氏は、Outlook Expressの脆弱性を悪用した攻撃を媒介するのに、IE 7などのウェブブラウザが利用される場合がある、と書き込んでいる。Microsoftはこの問題を調査中で、パッチが後日提供される可能性があるという。同社では、この問題が実際の攻撃に悪用された例はないと述べている。
IE 7ユーザーからは、一部のウェブサイトが表示できない、または間違った表示になるといった問題が報告されている。これらのサイトの一部はAutodeskの技術を利用しており、新ブラウザと互換性がないためエラーとなる、とAutodeskのサポート掲示板に書き込まれている。
あるAutodeskの顧客は、「われわれのホームページはIE 7に対応していない。私としては、MicrosoftかAutodeskからパッチが出てくることを期待している。われわれはDWFとHTTPに頼っているため、どうしても解決策が必要だ」と書き込んでいる。DWFビューワはAutodeskのツールで、Autodesk Design Web Format(DWF)の2Dおよび3D設計図を表示および印刷するために使われる。
Autodeskの社員Scott Sheppard氏はサポート掲示板に、IE 7はDWFビューワの次期メジャーリリースでサポートする計画だ、と書き込んでいる。Sheppard氏は、「われわれの顧客は当面の間、10月に予定されるIE7の自動アップデートを無効にしておく必要がある」と書き込んでいる。
Microsoftの関係者は、同社が互換性の問題について注意を呼びかけ、ウェブ管理者やソフトウェアベンダーが準備を整えられるよう、正式版に先立ちIE 7の試用版を複数リリースしてきた、と電子メールで述べている。
この関係者は、「同製品については、新バージョンとの互換性確保に関する詳しい資料を添付してベータ版を6回リリースした」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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