グーグルは10月18日、路線検索サービス「Googleトランジット」(ベータ版)を公開した。日本は携帯電話利用が進んでいることから、世界に先駆けてサービスを開始する。
入力のしやすさや地名・地域入力でも路線検索できるのが特徴。PC向けサービスとは目的、用途が異なるモバイルサービスを拡充することで、ネット利用者の半数を占める携帯電話利用者を取り込みたい考え。
新サービスは地域関連情報検索「Googleローカル」と同じ画面で提供する。入力作業の負荷軽減に注力し、たとえば「渋谷」から「赤坂」の路線を検索すると、自動的に都内の「渋谷→赤坂」で検索される可能性が高いと判断。これを検索結果として表示し、間違っている場合には別地域の駅名選択が簡単にできるようにした。
駅名だけでなく、住所や地名での検索も可能。例えば、「東京タワー」から「浅草寺」と検索すると、それら最寄駅に加えて当該駅から出発地・目的地までの徒歩時間も含めた情報を表示する。
グーグルは同サービス提供に先立ち、「Googleモバイルニュース」を提供済み。モバイル対応サービスを強化している。
「当初はPCのサービスをそのまま(モバイルに)持っていこうと考えていた時期もあった」(米Googleインターナショナルプロダクトマネージャーの徳生健太郎氏)が、特に国内は携帯電話利用者の目的と用途に合致したサービスを提供できなければ、同社サービスの利用者増加は望めないと判断したため。
総務省によると、2005年末時点のネット利用者8529万人のうち6923万人が携帯電話をネット閲覧端末として利用しており、携帯電話でのネット利用者へのサービス拡充が重視されている。
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