Googleは専門分野の検索機能を、お気に入りのターゲット層であるソフトウェア開発者の役に立てようとしている。
Googleは米国時間10月5日、新サービス「Google Code Search」を発表した。プログラマーはこのサービスを利用して膨大な数のソースコードを検索できるという。
Code SearchはもともとGoogle Labsの初期技術グループが考え出したもので、公開されているコードを検索する。対象となるのは大部分がオープンソースプロジェクト内のコードだ。GoogleのプロダクトマネージャーTom Stocky氏によると、ウェブページ上のコードだけでなく、圧縮ファイル内にあるコードも検索できるという。
Googleではこのサービスに関して、他人のコードを探し出してコピーする手段としてではなく、学生やまじめなプログラマーの学習ツールとしての使用法を第一に考えている。
Stocky氏は「検索できるコードの多くはオープンソースであり、再利用が可能だ。しかし、それが主要な使い方だとは思わない。むしろ、プログラミングの方法を習得するためのツールであり、オープンソースのソフトウェアを作成する際に、やり方が正しいかどうかを確認するためのツールだと考えている」と語った。
たとえば、アプリケーションの一部になる関数を書く場合などに、ウェブを検索して他のプログラミング例を参考にするといったようなことだ。
Googleのエンジニアにはオープンソースプロジェクトに参加している者も多く、社内では以前からこのコード検索機能を利用していた。Stocky氏によると、同サービスはGoogle Labsのプロジェクトなので、検索結果に広告を掲載して収入を得る考えは今のところないという。
この検索エンジンではキーワードによる検索のほか「正規表現」を使って特定のパターンを検索することもできるという。たとえば、検索対象をJavaScriptの関数に絞るといったことをすれば、漠然と検索するより多くの実例を探し出すことが可能だ。
Googleは、他のサービスと同様に、特定のクエリに基づいたXMLフィードを作成できるAPIをリリースする予定だ。
Googleは、プログラミング用ツールの販売はしていないが、開発者を招き寄せるプログラムは積極的に展開しており、サービスの向上に外部のプログラマーの手を借りている。
「Google Maps」の地図上に他のウェブサイトからの情報を重ねて表示するマッシュアッププログラムが、いくつも作られて人気を集めているのはそのいい例だ。
「Googleのサービスがスケールを広げるためには、(開発者コミュニティーの)存在意義は大きくなるばかりだ。開発者たちは、Googleのサービス向上に非常に貢献してくれる一方で、彼らもGoogleのテクノロジを利用して自分たちの製品をよりよいものにしている」(Stocky氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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