政治的抗議活動をとらえた映像を連邦大陪審へ提出することを拒んだとして、カリフォルニア州ダブリンの連邦刑務所に収監されていた有名なビデオブロガー、Josh Wolf氏が9月1日、予想通りに保釈された。
保釈後にサンフランシスコで開かれた記者会見で、Wolf氏は、「再び自由の身になることができた。素晴らしい気分だ」と述べた。
Wolf氏は8月1日に収監された。2005年7月に起こったサンフランシスコ州警察と先進国首脳会議(G8)に反対する市民グループとの衝突に関して、Wolf氏が連邦大陪審の前での証言と現場の様子を撮影した未公開ビデオ映像の提出を拒否したことから、判事はWolf氏を法廷侮辱罪に問い、保釈を拒否していた。だが、第9巡回区控訴裁判所は8月31日、Wolf氏の上訴については「考慮に入れる」とする一方で、Wolf氏の保釈を認めた。上訴が認められるかどうかは数カ月後に明らかになる。
Wolf氏は自分のブログに掲載した自身のスピーチ記録で、「保釈を認めるという第9巡回控訴の決定は、ジャーナリストとしての私の憲法上の権利を主張することは、法廷侮辱罪にはならないという法廷の考えを反映しているものだと信じたい」と記している。「裁判所側は、私の上訴は軽視されておらず、単に遅れているだけだとの結論に達している。これは肯定的なしるしで、ジャーナリズムの実践において基本となるこれらの重要な権利は最終的に、連邦レベルでも認識されると確信している。たとえ法廷では認識されなかったとしても、議会では認識されるはずだ」(Wolf氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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