Amazon.comは米国時間8月24日、インターネット経由でコンピュータの計算能力をオンデマンド提供するサービスを発表した。
「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」と呼ばれるこのサービスは、ウェブアプリケーション開発者を対象としたもので、現在は限定的なベータテストが行われている。
開発者はこのサービスで提供されるサーバの処理能力を利用し、アプリケーションが要求する処理能力の変化に容易に対応できるようになる。料金は1インスタンスあたり1時間10セントからとなっている。
このユーティリティコンピューティングサービスは、Amazonが2006年3月に投入したAmazon Simple Storage Service(S3)と連動する。
Amazon Web Servicesのウェブサイトには「Amazon EC2では、新しいサーバインスタンスの取得と起動に必要な時間が数分レベルに抑えられている。また計算処理要件の変化に応じて、利用したいコンピューティングリソースを素早く加減できる。Amazon EC2では、実際に利用したコンピューティングリソースにしか料金が発生しない。これはコンピューティング分野のエコノミクスに変化をもたらす」と24日付けで書かれている。
Amazon.comのAmazon Web Services部門では、ウェブ上で提供されるさまざまなサービスを利用しながら新たなウェブアプリケーションを開発するよう、開発者に強力に呼びかけており、以前からさまざまなWebサービスのAPIを公開している。
Amazon EC2を利用するユーザーはまず、サーバインスタンスの起動に必要なソフトウェアが含まれる「Amazon Machine Image」を作成するか、予め用意されたもののなかから選択する。また開発者は、公開されたAPIを利用すれば、ウェブアプリケーションのトラフィック変化に応じて、利用するサーバキャパシティの増減を自動調整できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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