アクセルマークがラボサイト公開--モバイル向けに無料フルブラウザASPなど提供

　アクセルマークは8月24日、携帯電話向け新サービスの研究開発ポータルサイトとなる「アクセルマークラボ」を開設した。

　アクセルマークラボでは、3G携帯電話のパケット料金定額サービスユーザーを対象に、実験的サービスを提供する。公開されるサービスは全て無料となっている。

　ポータルサイト開設の目的は、提供サービスに対するユーザーの意見を集めることにある。社内で出た「こんなサービスがあったらいいな」というアイデアを一般ユーザーにベータ版として提供し、ユーザーの意見を反映して実用化を目指す。現時点では実用化時にも有料化する予定はなく、月100万ページビューを超えるサービスが出てきた場合に広告ビジネスを展開する見込み。

　第1弾として公開されたのは、パソコン向けサイトを携帯電話で閲覧できる「mobazilla」ベータ版、複数のECサイトを横断検索する「mogleブランドオークション」、ブログのランキング表示と検索を提供する「topLog」の3サービス。なお、topLogはすでにリリース済みのサービスとなっている。

　mobazillaは、パソコン向けサイトを携帯電話で閲覧するためのASPサービスだ。iアプリやEZアプリといったアプリケーションではないため起動は不要で、パケット通信料以外無料で利用できる。キャリアが提供するパケット定額プランで利用できるため、手軽にパソコン向けサイトが利用できるのが特徴だ。

mobazillaのスクリーンショット

　画像は携帯電話で閲覧しやすいように自動的にリサイズするほか、適切な容量でページを分割して表示するため、携帯電話の容量をオーバーすることなくサイトを閲覧できる。

　SSL認証に対応しており、ログインが必要なサービスの利用も可能だ。将来的には端末認証を行ってネットワーク上に履歴の保存やブックマークが可能になるという。パソコンと共通で利用できるソーシャルブックマークサービスを開始し、次にどのサイトを見ればいいのか、という指針になるようなサービスを提供する予定だ。

　また、mobazillaは23日に招待制廃止が発表された「Gmail」の利用にも対応している。Gmailは日本の携帯電話の場合フルブラウザ搭載端末でしか利用ができないが、mobazillaを利用すればフルブラウザ未搭載の携帯電話でも利用が可能になる。

mogleブランドオークションのスクリーンショット

　mogleブランドオークションは、Yahoo!オークションとビッダーズのブランドカテゴリを横断検索するサービスだ。当面は利用率の高いブランド品を対象としているが、将来的には全カテゴリに対応する予定だ。また楽天オークションとAmazon.co.jpも検索対象に加わる予定で、新品販売価格などを参考にしながらオークションを利用できるようになる。さらに過去の商品落札価格の検索なども可能になる予定だ。

　この他、複数の人材情報サイトの横断検索や、中古車販売サイトの横断検索などが計画されており、最終的には携帯電話による横断検索サイトのブランド「mogle.jp」としてサービスを行うという。

　アクセルマークでは今後も1カ月に1プロジェクトのペースで新規サービスの追加や既存サービスへの機能追加などを実施する予定だ。