仮想世界「Second Life」に居住する人々は普段、紫色の羽が付いていたり、ビクトリア調のガウンをなびかせていたり、肌が青色だったり、手足が余分にあったりする。そのような彼らが、いわゆる「現実世界」の都市で開催されるイベントに集結する。
そのイベントは「Second Life Community Convention(SLCC)」と呼ばれ、年次イベントとして今回で2回目を数える。SLCCでは、「Second Life」のプレーヤーおよびデベロッパーが3日間サンフランシスコに集い、意見交換やネットワーク作りを行ったり、パネルディスカッションやワークショップに参加したりする。SLCCは米国時間8月18日に開幕し、参加者の多くにとって同じ国に居住する人々の生身の姿を見る初めての機会となる。
「オンラインでは知っている多くの人々に、(オフラインでは)初めて会うことになる」と、「Second Life」プロジェクトの主要なサードパーティデベロッパーである「The Magicians」を運営するKimberly Rufer-Bach氏は述べた。「多くの契約企業も同時に同じ場所に集まる。全員が一同に会すとかなりの人数になるだろう」(Kimberly Rufer-Bach氏)
「Second Life」は何十万人ものユーザーからなる仮想世界である。そこでは、プレーヤーは空を飛び、空想上の衣装を身にまとい、想像できるものはほとんど何でも創り上げ、何十万ドルもの高額な経済取引を毎週のように行ったりできる。よくある他の仮想世界やオンラインゲームとは異なり、「Second Life」のほとんどすべてのコンテンツがそのユーザーにより作成されている。
サンフランシスコのCowell Theaterで開催されるイベントの期間中、参加者は、「Second Life」でのビジネス構築、仮想世界におけるセックスおよび人間関係、「Second Life」ブランドの立ち上げ、教育的機会など様々なトピックのパネルから選択し、参加することができる。
SLCCにどれだけの人数が参加するかは明らかでないが、何百人もの人が集まるのは確かである。そして、「Second Life」を運営する従業員約100人のLinden Lab最高経営責任者(CEO)であるPhilip Rosedale氏にとって、これは驚くべき事実だという。
「これほど多くの人が集まることには、ただ感激している」とRosedale氏は述べた。「Linden Labに仕事で来社する人数のおそらく4倍もの人がこのイベントに参加するだろう。我々が作ったのではない、ユーザーが創り上げた真のユーザーコンベンションが開催できるのは本当に素晴らしいことだ」(Rosedale氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力