CNNはケーブルニュースチャンネルとしての方向性を見出そうと、YouTubeなどのビデオ共有サイト人気にあやかって、ユーザーが動画クリップをアップロードできるサービスを開始する。
米国時間7月31日、CNNは「CNN Exchange」をスタートする計画だ。これは、ユーザーから寄せられた動画、音声、テキストを閲覧したり、共有したりできるサイトで、同社ウェブサイト内に開設される。
24時間ニュース番組を放映するチャンネルとして先駆者的存在であるCNNだが、市民ジャーナリズムの開花を受け、ユーザーが投稿する動画にも着目し始めたようだ。市民ジャーナリズムのトレンドはテキストで始まり、ジャーナリストではない普通の市民がブログでニュース事件などについてコメントしたり、最新ニュースをいち早く掲示したりできるようになった。そして現在、市民ジャーナリズムの次のステージは、カメラのレンズにも拡大しつつある。
Revver、Grouper、Guba、YouTubeといった動画共有サイトは、レバノン、イラク、チェチェンなどで起こった紛争や戦争の模様を撮影した動画が見られるオンラインのウェアハウスとなっている。
CNNは7月のレバノン情勢報道の一部として、YouTubeに掲示されていた動画を放映した。これらのビデオはどれも、爆撃退避所に逃げる最中や爆弾が建物に入る現場を目撃したときに市民が撮影したものだ。
CNN.comでシニアバイスプレジデント兼上級プロデューサーを務めるMitch Gelman氏は声明文で、「ユーザーが作成したコンテンツは、オンラインでもオフラインでもジャーナリズムにおける重要な役割を果たす可能性を秘めている」と語っている。「CNN Exchangeは、CNN.comを利用するユーザーが自分のビデオを共有できるワンストップショップである」(Gelman氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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